介護リフォームで快適な日常生活
補助金で実質負担ほぼ1割
介護保険で受けることができるリフォーム補助(住宅改修費の支給)というものがあります。高齢者などが住む住居の段差をなくしたり、廊下や階段などに手すりをつけるといった小規模の改修に対して、改修費(最大20万円)の9割または8割分が支給されるというものです。
対象となる工事例
- 廊下や階段、浴室やトイレなどの手すり取り付け
- 段差解消のためのスロープ設置
- 滑り防止のため床材を変更
- 引き戸などへ扉の取り替え
- 和式便器を洋式便器に変更…など
主なリフォーム箇所
浴室
浴室における高齢者の事故は毎年件数が多いです。年齢を重ねて体が思うように動かなくなることで転倒などをしてけがをしたり、外気温との温度差によるヒートショック、温度調節を間違えてのやけどなどの事故が後を絶ちません。そのため浴室での事故の予防に向けたリフォームが必要となってきています。
主なリフォームとしては転倒防止のために足元の段差をなくしたり床を滑り止めの素材に変える、手すりを付ける、入り口を開閉しやすい引き戸にするなどがあります。また、大きな温度差を防ぐために脱衣所に暖房器具を設置するというリフォームも増えてきています。
トイレ
トイレはできるだけ一人でと考える方も多い空間なので、一人で利用することと介護者がサポートする場合の両方を考慮してリフォームを考える必要があります。
主なリフォームとしては、出入りをしやすくするために段差をなくしたり、開きやすい引き戸に取り替えたり、出入り口を広くすることも介護の観点で考えると必要となってきます。また、立ったり座ったりという動作を安定させるために手すりを付けたり、便座を和式から洋式に取り替えて座面を無理のない態勢で座れる高さにするなどもあります。濡れたり汚したりする場合も考えると床を滑りにくく、手入れのしやすい素材に変えることでも使いやすいトイレになります。
玄関
玄関は高齢者や被介護者が安全に外出するために欠かせない場所になります。高齢者や被介護者にとって使いやすい玄関にリフォームすることで日々の外出がより安全で楽しくなります。
主なリフォームとしては出入りを楽にするために段差を小さくしたり、靴を脱ぎ履きするために座る場所を作ったり、床を雨の日でも滑らない素材に変えたり、手すりを設置したり、玄関の扉を引き戸に取り替えるなどが考えられます。